オステオパシーとは

オステオパシーとは?

オステオパシーは 、身体のあらゆる痛みや不調・機能不全といった問題を改善したり予防することのできる、手技のみによる施術法です。

2010年にWHO (世界保健機関) は、オステオパシーについてこのように説明しています。
「オステオパシー医学とも呼ばれるこの療法は、触診・手技をもとに診断と施術を行う。
オステオパシーは、健康/不健康な状態になりうる体・思考・精神この3つの関係性を考慮に入れ、体の構造と生理機能の整合性、そして体に備わる自然治癒力を重んじる。」

1. Organisation Mondiale de la Santé. Benchmarks for Training in Osteopathy. 2010.

オステオパシーの基礎と根本理念は、医師であったアンドリュー・テイラー・スティルによって19世紀後半にアメリカで提唱されました。
スティルは、1892年にミズーリ州カークスヴィルに初のオステオパシー学校、アメリカンスクールオブオステオパシーを設立します。

世界中に広がるオステオパシー

頭部のオステオパシー施術の様子

現在オステオパシーは 世界中に広まり、代替療法としての確固たる地位を築いています。

オステオパシーは、日本ではまだ紹介されて間もないですが、ヨーロッパで特にめざましい発展を遂げており、中でもフランスでは発展が進んでいます。

フランスでは、薬や手術といった方法では改善のできない症状はオステオパシーで診てもらうという認識が一般に広まっており、オステオパット(施術者)は代替療法におけるかかりつけ医のような存在です。

他国に先駆けて内臓にアプローチする診断法とテクニックが提唱されて熱心に研究されているのも特徴的です。

オステオパシーは、解剖学的要素・生理学的要素をもとに身体機能を向上させ、ホメオスタシス* を最適な状態に導きます。これにより、身体が自らの力で健康状態を調整し、自己治癒する能力を高めます。

*ホメオスタシス = 恒常性。体内環境の生理バランスを維持する身体のはたらき

オステオパシーの全体的でホリスティックな視点

足先のオステオパシー施術の様子

「全体性・ホリスティック」という考え方は、オステオパシーの最も根本的な部分をなす理念です。身体全体は一つのユニットとして機能し、その中で全ての要素は互いに関連しあって動いています。

つまり、オステオパシーでは人体を器官や機能ごとに細かく区切って見ることはしません。骨や筋肉、関節の動き、体液、組織、またホルモンなどの内分泌や消化のはたらきなど、身体をなす全ての要素は相互に関係し合って機能しています。

このため、具合の悪い箇所だけを見るのではなく、身体を丸ごと捉えて全箇所を見ていくことがとても大切なのです。

一人ひとりに最適な施術

赤ちゃんへのオステオパシー施術の様子

オステオパット(施術者)はこのように一人ひとりの身体を精査に調べ、相互関係にある体内の働きがどう機能し、また、どう機能していないかを見ます。その上で、それぞれ個人に最適で必要な施術法を立てます。

オステオパシーによって病気の症状を和らげることはできますが、その前に主眼を置くべきところは、症状の原因です。どのようにして身体に問題が起きているのかという原因を探ることで、患者個人に最適な施術方針を立てることができます。

この個人に最適な施術がなされると、身体はホメオスタシスというメカニズムによって正常な体内バランスを取り戻す流れができます。
これによって自己調整力と自然治癒力が働きやすい体内環境となり、複雑に絡み合った身体の問題が原因から解きほぐされ、症状は自然に和らぎます。

原因から解決する根本的な治療

症状は、ただ無くせばよいというものではありません。もちろん、それを緩和することはとても大切ですが、その前にうまく働かなくなった体内のバランスをを取り戻し、根本的な問題を解決させることが重要なのです。 症状とは、減らすべきものというよりは、問題の原因を探り理解するための鍵となるものなのです。

オステオパシーにできること

オステオパシーはあらゆる身体の機能障害を改善し、より健康的な身体状態へ導きます。
また当院のオステオパシーの施術は、手術や薬などの医療の補完療法として、症状を緩和させるために有効です。

適応症の一例

骨格系(骨・筋肉・関節・筋膜など)

顎・頚椎・胸椎・腰椎・胸郭・上肢・下肢などの部位。
(あご、首、肩、背中、腰、胸部、腕、手、脚、膝、足などの各部位)
急性の痛み、慢性の痛み、こわばり、違和感など

消化器系

腹痛、便秘、下痢、お腹の張り、吐き気、消化不良、胃食道逆流症など

神経系

頭痛、神経痛(例:坐骨神経痛、頚肩腕症候群、大腿神経痛など)、不安神経症、ストレスなど

循環器系、心臓血管系

頭痛、片頭痛、動悸、血行不良、しびれなど

呼吸器系、耳鼻咽喉科系

呼吸障害、繰り返しおこる副鼻腔炎・鼻炎・耳炎など

泌尿、生殖器系

泌尿器系の機能障害、婦人科系の機能障害、生理不順や生理痛、妊娠期の症状(腰痛、頭痛、消化器系障害、下半身の神経痛、呼吸のしづらさなど)、妊娠前から出産、産褥期までのケア

こんな方におすすめ